八丈島長田商店の”くさや味噌”

「くさやって違うんだ」 。

当店に見学に来られた方の言葉です。

【八丈島のくさや屋さん 長田商店について】

香り強いくさやが「はじめての方」でも食べやすいマイルドなくさやになったのは、大正7年に記録された「半くさや」の記述からでした。

年間降水量全国比二倍の八丈島。豊富な水資源を利用し「塩抜き作業」を行った八丈島独特なくさや製法は、

島としては珍しく水資源に恵まれた八丈島の自然環境から生まれたものでした。

当店はそんな伝統的な製造方法を老舗から学んだ両親が1979年に創業。

二代目の私は北海道で11年間水産事業に携わり1996年に帰島。今に至ります。

その間、加工場で育った子供達は魚を入れる容器で育てられ、保育園で塩加減を覚え、中一で包丁使いを覚えました。

三世代で作り上げた家族の味が当店の自慢です。

くさやの原料である魚は、かつて19tの船持ち漁師だった父が追いかけた「春飛魚(ハマトビウオ)」と「青むろあじ（クサヤモロ）」。

近海で漁獲される新鮮な魚にこだわりをもち加工しています。

くさや販売に初めて島外へ行ったのは、全国の島が集まるイベントでした。

試食用に入れたタッパを持ち「くさやの試食いかがですか？」と差し伸べると、多くの方に断られました。

名前だけで判断され、口にしてくれる方が少なかったのです。

初めて家族で参加したイベント三年目。試食を任された娘がお昼休みに教えてくれました。

「お父さん！くさやね、（爪楊枝に差したくさやを口元に持って行き）はい！ってやると食べてくれるよ！」と。笑　

そんな家族の想いがたくさん詰まったくさやを、更に美味しく、イベント会場でも食べやすい商品にするため、

八丈島水産加工組合で4年の年月をかけ商品化したのが今回紹介する「くさや味噌」です。

【くさや味噌について】

当店が選んだ味噌は、創業明治21年の老舗味噌店が2021年1月に新発売した「国産大豆・国産米・国産の塩を100％使用した」無添加味噌。

発酵菌が生きたままの状態なので日々発酵が続き美味しさが増します。

味付けは、長田商店独自に工夫改良を重ね「いろいろな料理にアレンジして頂けるよう」製品化しました。

郷土料理研究家で発酵ライフクリエーターの服部あや乃さんに、くさやとくさや味噌のコメントを頂きました。

『ドキドキの初体験でしたが、想像以上に食べやすく！美味しい。こうした発酵食品・保存食が島の生活に根付き、文化を作り、地域色を濃くしてきたと思うとかけがえのないものだなと。こういうその土地に根ざした"食"を応援したいし、残していきたいとあらためて思った。

写真は、くさや味噌のパスタ！美味しかった〜八丈島のくさや味噌と沖縄の小麦(島麦かなさん)で作られたパスタ&琉球よもぎで、八丈島×沖縄をコラボさせてみました。アレンジできるのも楽しい！スローフードのアルカ(味の方舟)の登録に気づき、一人テンションがあがってしまいました。

そんな奇跡の発酵食品！八丈島のくさや。気になる方は是非お試しください。八丈島にも遊びに行きたいな〜』

わが家の子供達は、帰省する度に、「くさや焼いて！」「くさやうまい！」と。 

 白いご飯をかき込む姿を見る度、くさや屋を継いで良かったと思います。

そんな私のお薦めは、白いご飯にくさや味噌をのせて！焼きおにぎりだと更にお薦め。

トーストにのせて、ピザにのせて。溢れるレシピは無限大です。

みなさんも自分ならではの「くさや味噌」レシピを、ぜひお楽しみくださいね。

名 称:なめ味噌(くさや味噌)

原材料名:味噌 (国内製造 (大豆(遺伝子組み換えでない)、米、食塩))、クサヤモロくさや(八丈島製造)、

砂糖、醤油 (小麦を含む)、みりん、サラダ油、長ネギ、にんにく、白胡麻、唐辛子 

内 容 量:80g

発送：レターパックにて発送します。一度に最大７個まで同封できます。