くさや初心者あつまれ!
\あふれだす旨味 くさや/
“くさや”という名前は聞いたことがあるけれど、食べたことがない・・・
“くさや”を食べてみたいけれど、自分に合うかわからないから買うのは躊躇する・・
そんなくさや初心者さん向けページです。
あなたに合う“くさや”が見つかるよう、島ぽちがお手伝いします!
食わず嫌いはもったいないですよ!
■目次■
1.くさやとは
魚をくさや液に漬けて干した発酵食品です。
江戸時代に日本橋の魚河岸で「くさや」と命名されました。
しかし「くさや」の誕生は室町時代にさかのぼり、島民の厳しい生活の中から生まれたのものなのです。
当時、塩は幕府の上納品で大変貴重なものでした。
保存食として魚を塩漬けにする際、貴重品であった塩を節約するために使い残しの塩水を何度も使いました。
それを繰り返すうちに、その塩水に魚のエキスが加えられ旨味成分が溶け込み、時代と共に熟成されたものが、今日のくさや液と言われています。
一般的な干物の塩分濃度は18-20%ですが、くさやの場合は6-8%である上に良質なたんぱく質やカルシウム、アミノ酸などが豊富です。
くさやは無添加でありながら長期保存を可能とし、塩分も低いアルカリ性食品なので、健康食品とも言われています。
つまり、独特の風味と優れた保存性を兼ね備えるハイスペックな無添加食品なのです。
噛めば噛むほどに口の中で広がるその風味は、生産者のこだわりが凝縮された逸品です。
現在では、主に大島、新島、八丈島においてくさやが製造されています。
先祖代々受け継がれてきたくさや液があるので、島によって、更には生産者によってくさやの風味が異なります。
くさやにする魚はムロアジが主流ですが、トビウオ、タカベ、コアジ、イサキやサメなどもくさやにすることがあります。
干物にするため、脂身の少ない魚の方が適しているそうです。
色々と食べ比べて、お好みのくさやを是非見つけてみてください。
2.くさやの製造工程
さばく
一尾一尾丁寧に開き内臓を取り除きます。
↓
洗う
真水で洗い血を抜きます。
↓
漬ける
魚の大きさによって塩分や漬け込む時間を調整します。
↓
干す
魚の身を整え、重ならないよう並べて網に干します。
↓
焼く
魚の様子を確認しながら弱火でじっくり焼きます。
↓
ほぐす
美味しいくさやの出来上がり!
3.くさやの焼き方
生のくさやは、弱火で背面(皮側)を7分、腹面を3分ぐらい焼くのが美味しい焼き方です。
冷凍してある場合は、前もって解凍してから網にのせてください。
魚の大きさによって焼き時間が前後しますので調整してください。
近隣へ香りが漂うことが気になる方は、アルミホイルに包んでトースターで焼くか、雨の日に焼くのがオススメです。
焼いてあるくさやは、もちろん、開けてそのままいただけます。
表面を少し炙ったり、真空パックの状態のまま湯煎して温めると焼きたてのようなくさやを味わうことができます。
4.くさやに合う食材、飲み物
シンプルに島焼酎と。
そのままでも十分美味しいくさやですが、島の焼酎のお供として組み合わせると、最高のマリアージュとなります。
特製のタレとともに。
また、酒、醤油、砂糖を混ぜたタレやマヨネーズに七味をかけたものにディップするのも美味しくいただけます。
くさや茶漬け。
お酒が苦手な方は、ちぎったくさやを白米の上にのせお茶漬けにしてご飯のお供にするのもオススメです。
明日葉くさやマヨ和え。
お料理にするなら、細かくちぎったくさやと伊豆諸島の名産品、茹でた明日葉などの野菜とマヨネーズ和えに。ツナの代わりにもなります。島ではメジャーな食べ方です。
くさやアヒージョ。
くさやをちぎって、ミニトマトとお好きなキノコでくさやアヒージョに。
青魚とトマトは相性が良いので、くさやとトマトの食べ合わせもばっちり。
くさやのうま味がオイルに溶け出し、バゲットに合わせると最高の白ワインのおつまみになります。
残ったオイルでパスタにしても美味しいです。
くさやのホットサンド。
くさやとチーズ、実は相性抜群なんです。
発酵食品x発酵食品で溢れ出す旨味。
島ぽちブログでホットサンドを作ってみた様子を記事にしていますので、
【くさやのアレンジレシピ】くさやとチーズの明日葉入りホットサンド ぜひご覧ください!
5.くさやの味一覧&チャート
くさや初心者さんにもお試ししやすい、焼いてスティック状にパックしたくさやをチャートにしました(※島ぽち調べ)
選ぶ際の参考にしてくださいね。
① 丸五商店 (新島)
【香り】★★☆
【塩味】★★☆
【硬さ】★☆☆
ザ初心者にオススメです。
香りもマイルドで身の柔らかい魚の美味しさがわかるくさやです。
② 菊孫商店(新島)
【香り】★★★
【塩味】★★★
【硬さ】★☆☆
くさやを食べ慣れてきた方におススメです。
香りは強く塩味もしっかりしているのでお酒のお供にもってこいのくさやです。
③ 吉山商店(新島)
【香り】★★☆
【塩味】★★★
【硬さ】★☆☆
初心者にオススメです。
香りもマイルドで塩味がしっかりしているのでくさやをお手軽に満喫できます。
■藍ヶ江水産(八丈島)
・焼くさや(青むろ鯵)
【香り】★★☆
【塩味】★★☆
【硬さ】★★☆
初心者にオススメです。
新島の一般的なくさやの香りよりマイルドで魚の風味を楽しめます。
・焼くさや(島唐辛子入り)
【香り】★☆☆
【塩味】★★☆
【硬さ】★★☆
初心者にオススメです。
島唐辛子が魚の風味とくさやの香りを中和させてマイルドな旨味が後を引きます。
・焼くさや(飛魚)
【香り】★☆☆
【塩味】★☆☆
【硬さ】★★☆
ザ初心者にオススメです。
青むろ鯵に比べて身が淡白であっさりとした旨味が特徴です。
ストロングな香りが好みの方には物足りなさを感じるかもしれませんが、飛魚くさやに目がないファンが多くいるのも事実です。
■番外編
・くさやチーズ 藍ヶ江水産(八丈島)
ザくさや初心者のチーズ好きにオススメです。
くさや特有の香りはかなり抑えられており、ツナのような食感を楽しめます。
明日葉のハーブ感と燻製されたチーズが見事にマッチした絶品です。
ハチミツをかけて食べるとワインにぴったりの最高のおつまみになります。
6.
食べてみました!
■スタッフY(スティックくさや初心者)
今までくさやは焼きたてを食べる機会しかなく、なんとなくスティックくさやは香りが強調されるイメージで、 敬遠していました。
ただ、実際に食べてみると香りも気にならず、魚のうま味が凝縮されていてついつい手に取ってしまう美味しさ。
やはりくさやは焼く時の香りが一番強烈なのだと実感したので(個人的には焼きたてが一番おいしいと思うのですが)、家で焼くのが難しい方にとってはスティックくさやはお手軽にくさやを食べられてとても便利な商品だと思います。
また、くさや=お酒だったのでお茶漬けは初めてでしたが、正直ここまで美味しいとは思っていませんでした。ほぐしたくさや・ゴマ・島海苔にお出汁をちょっとかけていただきましたが、くさやの塩気と旨味が絶妙に染み出して、お代わりしたくなるほど!
くさや茶漬けはぜひ一度試していただきたいです!
■スタッフM(くさや初心者)
今回が2回目のくさやチャレンジでした!
初めての時はにおいの印象が強く味を楽しめないままだったので今回はしっかり味わおう!と決めてチャレンジしました。
くさやの封を開けるとやはり強い香りを感じました。
そのまままず1口食べると、噛めば噛むほどにうまみが口の中に広がりました。
柔らかくて食べやすく、魚の味がしっかりしました。
食べているとにおいもそこまで気にならなくなってきて、気づけばどんどん食べ進めていました(笑)
今回改めてくさやの健康効果も知ることができたので今後はそのまま食べる以外にも料理にも活用していきたいと思いました。
■スタッフA(くさや好き)
焼酎に合う最高のアテとして我が家でも定番のくさや。
お箸で食べる機会しか過去になかったため片手で持ちながら食べるのは新鮮でした!
開きの状態で食べると骨から身を外したりで、なんだかんだで手に匂いがつくことになりがちなくさやですが、これなら骨の処理もされており手に全く匂いを付けることなく最後まで食べられました。
また、「くさや=お酒のアテ」のイメージでしたが「ごはんにも合う」「お茶漬けもいける」事実に出逢いました。
■スタッフS(くさや大好き)
イベントで見かけた際はついつい買って帰るスティックくさや。安定の美味でした。
どのスティックも魚の一番いいところを使っているので、一般的なくさやよりも身が柔らかいです。
焼く手間もなく手も汚さず開けてそのままいただけるのが一番のポイントです。
初心者の方はもちろん、手軽に召し上がりたい方やくさや愛好家さんにもおススメです。
どちらの生産者さんのくさやもそれぞれに個性があるので、毎回楽しみながら美味しくいただいています。
くさやが好きなスタッフ、くさやが苦手なスタッフ、くさや初体験のスタッフが食べ比べてみましたが、スタッフ皆が「美味しい!」という感想でした。
香りを心配していたスタッフも、思っていたよりも香りは強く感じず、食べやすいようでした。
スタッフの塩味や風味の好みの違いで、それぞれがお気に入りのくさやを見つけ、あっという間に完食★
ぜひ一度、お試しください!
お買い求めはこちら↓
・丸五商店(新島)